大学を一年間休学して、アメリカ・ボストンに語学留学しました。
留学の成果ってわかりづらいのですが、
・アジア人が自分ひとりしかいない上位クラスまで英語レベルを上げられたこと
・語学学校の卒業式で特別賞をふたつもらったのが校内初だったこと
・TOEICリスニングパートで満点が取れるようになったこと
という3つの事例で、頑張ったことが伝わると嬉しいです^^
授業をまじめに受けるだけでは、正直ここまで成果はでなかったと思います。では、実際何をしていたか紹介します。
ちなみに留学前の英語レベルは、大学受験頑張ったね、くらいなもんです。(伝われ!)英語の基礎とされる、中学・高校での学習内容はきっちり身についていたということです。
絶対に日本語で喋らない 持つべきは友達ではなく仲間
これは絶対ルールでした。日本語で話しかけられても英語で返していました。
数か月経つと「彼女はいったい何人なんだ?」と噂がたつほどに。当時Hannahという呼び名で通しており、どこの国でも居そうな名前だというのもありましたが、英語話してるところ以外見たことないから謎だ、と言われていたようです。
ある時、Skypeで両親と話をしていると(もちろん日本語)、友人が目を丸くして「あなた日本語話せるのね!」と驚いていた時は笑いました(笑)
それくらい、絶対に英語で話す子、として認識されていると周りも合わせてくれますし、それが出来ない人は寄ってこなくなります。
そして何より、講師に好かれます。これめちゃくちゃ大事です。講師は休み時間の生徒の様子も見ていますし、英語学習の環境を作るのに大変苦心しています。そんななかで、モチベーションの高い子がいると嬉しいわけです。おかげさまで、かなり特別な対応も多々してもらっていたと自覚しています。
語学学校にはあらゆる国や地域から学生が集まっています。当然、同じ国出身の人も大勢います。日本人を見るとほっとする気持ちがあったのも事実です。慣れない環境のなかで、慣れた存在を見つけると誰でもそうなると思います。ただ、せっかく留学までして、日本で出来ることをやっても勿体ないですよね。
日本人どうしで交流することを否定しているのではありません。普段の生活では出会えない、さまざまなバックグラウンドをもった日本人に出会える。それも留学の魅力ですし、ひとつの収穫になります。実際仲良くしていた日本人もたくさんいます。私のモデル活動の始まりも、現地で出会った日本人留学生との出逢いからでした。
大事なのは、高め合える仲間であるということです。留学中、日本人に日本語で話すのは、かえって意地悪だと私は思います。費用もかけて時間もかけて遥々やってきているんだもの、皆で協力しようよ、という想いがありました。
毎日更新!自家製単語帳
―――授業で習ったことを覚えるのは誰でもやります。でも、大事なのはその先、習ったことを使えるようにすること。
これは授業中に先生が何気に言ったことなのですが、どうやって実践するのが自分に合うのか、考えた結果に行きついたのが単語ノート。
大学受験でよく見る、ペラペラめくるタイプの単語帳とは違います。単語ノートを作る作業自体が結構大変でした。(自分で考えたんやろと言いたくなる(笑))お気に入りのノートを使うのも、少しでも気分を上げるための私なりのポイントです。
~単語ノートの作り方~
Step 1
日々授業のなかで新しい単語や表現に出会いますね。
それを使って、文章をいくつか作成します。最近習った他の表現や文法も交えながらだと、なお良しです。
派生する言葉や変化形もあれば、その単語に関しても同じことをします。よくあるパターンは、名詞⇔動詞、ですね。
Step 2
1で作った文章を、次回の授業で先生にチェックしてもらいます。
間違ったまま覚えたら、覚えなおすのが大変。正しく確認してもらうことが大事です。また文法的に正しくても、ネイティブからして不自然な文章なら不採用。ちゃんと赤ペンで訂正して、解説もしてもらいましょう。
授業前に毎回付き合ってくれていた先生方に感謝です。正直面倒だったでしょうに…。皆様明るく歓迎してくださいました。
Step 3
2で正しくなった文章を例文として採用し、自分で単語ノートを作成します。
ノートというよりも、辞書の書式に近いイメージです。
書く内容は、単語、発音記号、意味、例文、です。どのテキストのどこで出てきたかも書いておくと、復習もスムーズですね。
ここで大事なのは、意味も全て英語で記載すること。私は、英英辞書からそのまま写していました。英語で英語を学ぶために留学しているのですから、英語で理解しておこうと思ったのです。
日本から電子辞書を持参していましたが、これが本当に役に立ちました。
以上が作り方です。
ノートに書き込むまでに、相当な手間をかけているのがお分かりいただけると思います。面倒くさいなぁと思いながらも、例文を作ったり手直しをしたり、そうやって自ら何度も新しい表現に触れることで、頭に刷り込んでいくのです。
通常の宿題に加えてやっていたので、自習する分量は多かったです。今振り返ってみると、よおやっとったわ、と思います。もう出来ないかもしれません(笑)もちろん、全ての授業に対してこれをやっているとキリがないので、諦めて切り捨てる思い切りも大事です。
ポストイット大作戦
寮の自室のあらゆるところに、覚えたい英語表現を書いたポストイットを貼ります。その近くを通るときに音読するのです。
ドアノブの上なら、ドア開ける前に読み上げる、クローゼットの引き出しなら、服着がえながら読み上げる、など。わざわざテキストを開くまで気乗りしないときでも、これだと自動的に目に入ります。私の場合、何かを一回で覚えようとしてもできないので、接触回数を増やすことで記憶することにしていました。
寮生活だったので、ルームメイトの理解も必要です。共有スペースですからね。
トルコ出身のお姉さんと韓国出身のお姉さんと3人一部屋でしたが、2人とも快く受け入れてくれました。たまに彼女たちからのメッセージカードがサプライズで紛れていて、ほっこりしたのをよく覚えています。
試験前になると、試験対策の暗記事項をベッド周りに貼り付けまくっていました。
こちら、実際のお写真↓
カラフルな見た目で可愛く見せているのが、女の子としてのせめてものあがきです。ルームメイトには「ついにハナが壊れた」と言われていました(笑)寝覚めにいきなり、ぶつぶつ英語を唱えるのでかなり怪しかったのだと思います(笑)そんなことでも歓迎して、リスペクトしてくれたルームメイトに感謝です。
いかがでしたか。
留学という限られた時間だからこそ、出来たことだと思います。帰国日が決まっていて期限があると思ったから、頑張れました。学生だったので、勉強しかしなくていいというのも大きかったですね。
社会人として何か勉強するときは、同じやり方は出来ないと思いますし、適しているとも思いません。
ただ、語学留学としてはかなりの成功例だと自負しています。語学の勉強に集中できる方は、ぜひ参考になさってください。
HANAE