3月初旬、フランス パリ。
朝晩の冷え込みは、舐めてかかるとえらい目にあいます。寒い、より、皮膚が痛いレベル。
当初、地中海沿いの暖かなニースのみに滞在する予定だったところ、唐突にパリに行くことになりました。当然ながら、防寒等、なんの準備もしておりません。現地調達したものも含め、身なりについてご紹介します。
個人的ポリシーなのですが、出向いた先では、現地に馴染むことを一番に考えております。防犯の意味でも、目立たないのはいいことです。
3月のパリ 気候に最適な服装
まず、寒暖差が大きいので、注意してください。
朝晩は、ダウンジャケットや厚手コートなど真冬のアウターが必要。コンパクトに収納できるダウンを持参しておいたので助かりました。なるべく皮膚が露出しないように、首やあご、耳もマフラーや帽子で覆っておくことをお勧めします。
私の場合、Tシャツしか持っていなかったので、パリ到着直後、急いでカシミヤニットのトップスとマフラーを購入しました。これがなかったら滞在二日目ののヴェルサイユ宮殿で凍えていたでしょう…。我なりによくやったと思うお買い物でした。
お昼間は、気温も高く、穏やかな天候の日が多かったです。セーターとジャケットで出歩けるほど。首元を開けていても、風が気持ちいいと感じる気候でした。
それでも、インナーは冬用のものが必要でした。ヒートテック、大活躍。多分一生頼るだろうと思います(笑)海外に出られる方、現地の気候がよくわからない方は、ひとまず自分に合う肌着を持っていかれることをおすすめします。
ちなみに、私は、
ヒートテック、タイツ、セーター、ジーンズ、ジャケット、ダウンジャケット、マフラー、帽子
を着用して出掛け、必要に応じて脱ぎ着しておりました。屋外に長く居る予定の日は、カイロがあると便利です。
盲点にして最大のポイント、靴
ずばり、フラットソールのショートブーツがおすすめです。
意外と見落としがちな靴。レディの皆様、パリジェンヌのお洒落なイメージにつられて、ヒールなどお選びになるべからず。
かく言う私、日本ではヒールばかりを好んでおります。土地に合わせて、最適なものを選ぼうとすると、ヒールに出番はありませんでした。
欧州の古い街並みを想像していただければわかりやすいのですが、道のほとんどが石畳です。それも、がったがたの石畳!日本では、コンクリートなどの舗装された道が多く、石畳に慣れていないこともあって、歩くのに苦戦します。最低でも、靴の底面が平らになっていないと、すぐに足首をひねってしまいかねないほどです。
私は当初、フラットなローファーを履いておりました。何度も地面に足を取られ、不安定だと感じたため、足首まで支えるために、急いでブーツを購入、その場で履き替えました。
パリコレのパパラッチスナップではピンヒールで颯爽と石畳を歩く著名人を多く見かけます。プロってすごい!こんな道をヒールで堂々と歩くなんて!これが私がパリを歩いて思う、素直な感想です。
突然雨が降ります
滞在中、ほぼ毎日雨が降りました。厚い雨雲がでることはなく、晴れ間が見えつつも、細かい雨粒が突然大量に落ちてくる感じです。そして大抵の場合、数分間~十数分間で止みます。
朝は特に、街全体がシャワーを浴びているようで、室内から眺める分には綺麗ではありました。
そして、雨の降り方が独特で、本当に急に雨足が強くなります。ポツンと雨粒が当たるのを感じたら、早急に!逃げ込める場所を探してください。
出先で降りこめられた際、私は傘を持っていなかったので、急いで軒先に避難すると、パリの人々も同じことをしていました。長い傘を持っている人はほとんど見かけなかったですね。避難する人9割、折りたたみ傘の人1割、といった印象です。傘がないと不安だという方は軽量の折りたたみ傘があれば、十分対応いただけると思います。
コートや新聞を頭の上に乗せて近くのカフェに入っていく様子が、なんとなくテレビや映画で見たことのある様だったので、これはイメージ通りだな、と思って眺めていました。
雨があがったあとの街は、濡れた建物が陽に晒されて、きらきら輝いておりましたよ。雨降りもいいな、と感じました。
がたがたの石畳には、当然水たまりもできやすいので、足元にはお気を付けくださいね。
パリっ子のメイク 日本人めっちゃ目立ちます
パリに来てわかったのですが、日本に比べ、パリの人々はあまりお化粧をしません。しないというより、薄いといった方が伝わるでしょうか。
とってもナチュラルに顔全体を仕上げたところに、眉を整え、リップをさらりと乗せている印象でした。アイメイクに色を持ってきている人やチークを濃くいれている人は、ほとんどいなかったです。
滞在中、なぜか日本人の方がよく目につきました。なぜなのか、ずっと観察して考えていたのですが、きっとメイクのせいもあるかと思います。
現地の方がパッと見、お化粧をしているように見えないなか、ばっちりメイクの人がいると、対比効果もあって、気合入ってます!というように見受けてしまうのです。観光客だな、張り切っているな、と思われそう…。確かにこれは狙われるわ、と冷静になってしまいました。
パリに滞在される際は思い切ってノーメイクな自分を楽しんでみてもいいかもしれません。空気が乾燥しているので、リップクリームだけお忘れなく。
もちろん、メイクも含めて楽しんでいるファッショニスタもお見掛けしました。やるならトコトン、日本で出来ない装いをするのも楽しいのかもしれません。
いかがでしたか
思いっきり楽しめるよう、少しの準備と心構えがあれば、快適に過ごしていただけると思います。3月パリで過ごした経験が、お役に立てばうれしいです。
HANAE