とりとめのない内容ですが、ここ最近ずっと感じていることを整理しておこうと思います。
このご時世、家から出ることが出来ないのは誰しも同じ。つまらんという人もいれば、むしろ快適だという人もいる。貯えがあって在宅業務ができる人もいれば、仕事を失った人もいる。色んな人が色んな事情を抱えて色んな場所で日々を過ごしている。
十人十色の毎日でも、そんななかでも共通して、多くの日本人の意識が明確に変わったことがあるのではないでしょうか。
政治についての関心。
もちろん、これまで真剣に自分たちの生活を考えて、候補者を吟味してきた人はたくさんいらっしゃることと思います。でも、選挙に行くこと自体が目的になっている人も多い気がしますし、興味がないから選挙に行かない人もいます。
でもね。
選挙権のある人はもれなく、政治にかかわっているのです。
深く考えないという形で、選挙に行かないという形で、「不参加」という参加の仕方をしているんです。
自分たちが選んだ結果、もしくは選ばなかった結果、命をも助けない政府になっちゃったんです。チャンスを与えてくれない政府になっちゃったんです。陰に隠れて思惑がうごめくような政府になっちゃったんです。
Twitterを開けば、あらゆる政治家の対策に「信じられない」というリアクションを多く見かけます。どう解釈しても、日々、政治への不信感が募っていくばかり。不信感はやがて恐怖心になり、何に対しても懐疑的になり、その様は、どんよりほの暗い水が足元を這っていくようで…。春の空はこんなに明るいのに、画面の中は悲しいほどに対比的です。(悲しくなる人はSNSを一旦閉じましょう…。)
忘れてはいけないのが、間違いなく、その政府を作ったのは私たち。私も、恥ずかしながらその一人。有事になってやっと分かるとは愚かですね。
関心を持ったところで自分の生活は何も変わらないだろう。演説を聞いたってどうせ当選したら実行しないだろう。そんな風に、自分の生活圏で選挙があっても、どこか他人事でした。
有難いことに、運よくこのタイミングで政治や国際社会に明るい方々と繋がりを持つことができ、色々な情報、見解を教えてもらえています。「政治に対して受け身じゃなくていいんだな」と思うようになりました。
(どんぴしゃのタイミングでのご縁に関しては昔から恵まれているので、そんな星回りに産んでくれた両親に感謝せねばです。合掌。)
嘆いても、今すぐには何も変わらない。ならば、変えられる機会に変えてやりたい。次の選挙はいつだ。そんな風に攻めの有権者に、私の意識が変わったこと。こんな状況でも人って変わっていくもんだな、と思います。
呑気に先のことを考えてる場合か!!と言う人もいるでしょう。
自分だっていつ命が危険にさらされるか分からない。次の選挙ったって、参加できる状況か分からない。そもそも自分が”社会的に生きている”か分からない。
それでも日々は続いていくのです。まるで、地面がどこもかしこもぐらついているように、いま、あらゆる価値観や常識がひっくり返ろうとしています。
そんななかでの次の選挙はきっと、これまで以上に大きな意味を持つことになる。きっと多くの人が積極的になるだろう、と考えています。
自分が選挙をある意味楽しみにしているなんて。少し前では考えられないこと。最近の新しい発見なのでした。
HANAE