4歳から18歳まで、クラシックバレエやダンスのレッスンを受けていました。辞めてしまった今でも、習わせてもらっていて本当にありがたかったなぁと思っています。
集中力の訓練になる
普段のレッスンは、先生が音楽に合わせてお手本を見せ、それを一回で覚えてその場でやって見せる、の繰り返しです。何年キャリアがあっても、ぼけっとしていては振り付けが覚えられません。動きを覚えるだけでなく、音楽に合わせて踊るのですから、カウントやタイミングも同時に頭に入れなければいけません。周りの人を見ながら踊ればいいか、なんて心持ちでいてもすぐ見破られますし、何より自分のためになりませんね。
その場で覚えた振付を踊りながら、過去に指摘されたことを思い出して気を付けることも必要。これはどんなお稽古ごとでも同じだと思いますが、思い出しながら、気を付けながら、音楽聞きながら、、、っと、当時は何の疑問もなくこなしていましたが、今考えると結構な同時進行です。
このようにレッスンで鍛えられた集中力は、グッと何かに入り込むような深い集中で、何かを勉強する時にすごく活きたと思っています。
音楽への順応性 リズム感
音楽に合わせて踊るので、自然とリズム感が鍛えられます。私は耳が良いと自負しているのですが、絶対にバレエのレッスンで鍛えられた!と思っています。
このことの副産物は、語学力です。
話飛びすぎやろ、と思われた方、ちゃんとご説明します(笑) まず言語を習得するとき、発音を真似するためにはまず耳でコピーしなければいけません。言語と音楽は直接関係なさそうに思えますが、リズムや音の流れを捉える感覚に近いな、と私個人は思っています。
広い舞台に一人きり 度胸が身につく
舞台の本番では、大勢の人々が客席でしんと静まり返ったなか、堂々とした振る舞いで、これまでやってきたことの成果を見せます。準備が100%整った状態で本番を迎えるなんてことはありません。練習なんていくらでもできるし、技術なんていくらでも向上できるから。
それでも本番は来てしまいます。自分のなかで納得できていない部分も抱えながら、ひとりで舞台に出ていくのです。そうやって、何度も舞台に立っていると、自然と度胸が身につくように思います。本番でズッコケたこともありますし、シューズが飛んでいったこともあります(笑)あかたも何事もなかったかのように、その後も踊り続けることが大事なんです。
よく「物怖じしないね」と言われてきたのですが、おそらく舞台経験のお陰だと思っています。
間接的に色々な場面で活きている
私は舞台の道には進みませんでしたが、舞台経験で得たものは私自身の礎になっていると確信しています。「そんな習い事してもお金の無駄」なんて心ないことを言われたこともありますが、私自身は本当によかったと思っています。
HANAE